Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

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紳士のためのエンターテイメント

新国立劇場2024/2025シーズン オペララインアップが発表されました

2024年10月から始まる、新国立劇場2024/2025 シーズンのオペララインアップは、新制作3演目、レパートリー6演目の合計9演目41公演です。オペラ芸術監督の大野和士氏がユーモアたっぷりに、情熱的に解説しました。

まずは、シーズンスタート10月のベッリーニ「夢遊病の女」新制作、初上演です。テアトロ・レアル、バルセロナ・リセウ大劇場、バレルモ・マッシも劇場との共同制作で、2022年12月マドリードで初演されました。指揮は、巨匠マウリツィオ・ベニーニ、演出は女優出身のバルバラ・リュック。アミ―ナに新スターローザ・フェオーラ、エルヴィーノにはアントニーノ・シラグーザ。

11月には新制作、初上演のロッシーニ最後のオペラ「ウィリアム・テル」。演出には世界で活躍するヤニス・コッコス。2021年に新国立劇場で「夜鳴きうぐいす/イオランタ」をリモート演出しました。大野マエストロが指揮をします。ウィリアム・テル役には、テルのスペシャリストであるゲジム・ミシュケタ。圧政を嘆く村人たちのオペラなので合唱のナンバーが多く新国立劇場合唱団の真骨頂が見られるでしょう。

続いてレパートリー作品。「魔笛」。「さまよえるオランダ人」には指揮に世界中のオファーが引きも切らないマルク・アルブレヒトを迎えます。「フィレンツェの悲劇/ジャンニ・スキッキ」、「カルメン」、「蝶々夫人」、「セビリアの理髪師」。それぞれ以前とは配役が違いますので、リピーターの方は違いを感じながら、ご覧ください。

2025年8月、シーズン最後を飾るのは新制作、創作委嘱作品・世界初演の「ナターシャ」。大野芸術監督による日本人作曲家委嘱作品シリーズ第3弾になります。世界が注目する現代音楽家の細川俊夫がオペラを新制作します。台本は世界的に評価されるあの、多和田葉子。芥川賞をはじめとした数々の賞を受賞し、いま、ノーベル賞に最も近い人物と言われています。ウクライナ人ナターシャと、日本人のアラトが出会い、メフィストの孫に現代の地獄に案内されます。互いの言語の違いから意思疎通できない中、様々な困難を乗り越え歩き続けるのでした。演出は装置デザイナーでもあるクリスティアン・レ―ト。

毎年、マスコミ向けラインアップ発表会を楽しみにしていますが、今年はオペラファンのためにも大野監督が直々に説明会を開催しました。「オペラってこんなに素晴らしい」という思いが伝わってきます。本当にオペラって素晴らしい!

 

*2024年2月22日現在の情報です。*記事・写真の無断転載を禁じます。

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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