Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

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紳士のためのエンターテイメント

2018年3月29日(木) 六本木に「うかい」が2店舗同時にオープン

桜満開のこの時期に、六本木ヒルズけやき坂通りに、鉄板料理「六本木うかい」と割烹料理「六本木 kappou ukai」がオープンします。

 

去年台湾に「うかい亭 高雄」を、さらにお菓子の「アトリエうかい」を2店舗オープンするなど、積極的に展開する「うかい」。六本木ヒルズ開業15周年を記念して満を持してオープンとなりました。

お店は、「グランドハイアット東京」から、けやき坂を下りていくと右側に広がる広場の2階にあります。エレベータをあがって、左が鉄板料理、右が割烹料理で、入り口は別々ですが中でつながっています。

「六本木 kappou ukai」の入り口は、凛とした佇まい。格子戸を開け、石畳を通り、エッチングガラスに描かれた幻想的な青竹の道を抜けるとそこにモダンな和の空間が広がっています。栗の木のカウンターの向こうでは、料理人さんたちが鮮やかな技を見せ、個室やテーブル席でも目の前で料理を仕上げられるように工夫が施されています。

 

オープン前の特別披露試食会でいただいたのは、ホタルイカの木苺酢あえ、金目鯛漬けと酢飯。

ホタルイカの木苺酢のほんのりとした酸味が、「これこそが和食の美味」と感じさせる味わいです。金目鯛も厚みがありぷりぷりです。

 そして、豪快な朝掘りの筍の丸焼き。目の前で鰹節を削れば、香りがたち、丸焼きしたばかりの筍をカットする料理人さん。「熱い!」と言ってはいけないそうです。

季節の旬の味をいただけるのは、日本ならでは。生きている実感がわきます。

 

続いて うかいグループの「箱根のガラスの森美術館」所蔵の香水瓶コレクションを眺めながら、鉄板料理に移動します。

 

こちらは、うって変って朱赤と金色の世界。全6部屋の個室は、窓越しのけやき並木が絵画のように見えるお部屋や、植物が描かれたお部屋があります。

 

ここでは、オープンを記念して、契約牧場である鳥取の田村牧場から一頭買いした「田村牛」をいただきます。34ヵ月という通常より長い期間を経て、見事にサシが入ったお肉は、脂がきつすぎません。14代中里太郎右衛門さんに特注された唐津のお皿には、わさびの葉が。新鮮なわさびが牛の脂と溶け合い、いくらでもいただけそう。いわずもがなのお味です。

そして、名物、ガーリックライス。これができて「うかい」の料理人としては一人前と、ふっくらもちもちになるように、必死で訓練するのだとか。働いている方たちが、誇りに満ち、生き生きしているところも素敵です。

 最後には、甘すぎない大人の味のチョコレートパフェをいただきました。

 

ウエイティングや、食後の歓談の場として使えるバーラウンジもあります。

 

店舗が増えても、レベルを落とさず、質の高い料理とサービスを提供し続けることができるのはなぜか。その秘密はいったいどこにあるのでしょうか。

安心の味とサービス、感動の空間の魅力は、来日外国人の心も惹きつけてやまないことでしょう。もちろん私の心もネ!

 

「六本木うかい亭」03-3479-5252

「六本木 kappou ukai」03-3479-1515

 東京都港区六本木6-12-4六本木ヒルズけやき坂通り2F

営業時間:平日12時~14時ラストオーダー、18時~23時(ラストオーダー21時)

土日祝日11時半~14時半ラストオーダー、17時半~23時(ラストオーダー21時)

定休日:月曜日、年末年始

HP:http://www.ukai.co.jp/roppongi/

 

*2018年3月29日現在の情報です。

 

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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