Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお出かけエンタテインメント

「吟天」10周年お祝いの会が開かれました。

吟天」は、世界の料理と日本酒のペアリングを追求する日本酒のセレクトショップです。主催する小田切崇さんは、大手IT企業に勤務していた20代の時に日本酒にほれ込み、2018年にはご自身で蔵元と一緒にお酒を作り始め、「吟天」というブランドを立ち上げました。熱意あふれる酒蔵とコラボレーションし、次々に新しいお酒を誕生させ、食事に寄り添う純米吟醸などラインナップは豊富です。特にシャンパンと同じ、瓶内二次発酵のスパークリング日本酒は個性が際立ちます。

2022年からは、原料の酒米にもこだわり無農薬、無化学肥料、無除草剤の安心安全な自然米・山田錦の栽培を兵庫県で始めました。その他、飲食店や酒蔵を応援する参加型の企画、提案、コンサルティング、プロデユース、海外輸出など活動は幅広く、日本酒ペアリングのすばらしさを伝える会も形を変えながら30年以上続けています。一貫しているのは、お料理と一緒に飲んで美味しい日本酒の価値を上げ、「日本酒」をもっと評価してもらいたいという想いです。

小田切さん主催の「吟天グルメの会」がこのたび10周年を迎え2025年12月9日に記念の会を催しました。小田切さんは「『吟天グルメの会』は10周年、『吟天』ブランドは7周年になりました。自信を持って『吟天』を飲食店にお勧めしても、何の後ろ盾もない日本酒はテイスティングさえしていただけない状態でした。そこで、3年前から国内外のコンテストへ出品し、これまで各酒合わせて32賞いただきました。本日は、そういうお酒もお出ししてきます」とご挨拶されました。

東京・早稲田にある百名店「手打ちそば 汐見」を毎月、貸し切り、特別な料理と共に、酒コンシェルジュの小田切さんが選び抜いた日本酒をペアリングで楽みます。

まず、乾杯は「吟天白龍2021」。パリで開催された、世界のTOPシェフを表彰する2024ガラディナーで乾杯酒として採用された酸味のあるスパークリングです。日本酒とは思えない味わいで、フレンチやイタリアン、スペイン料理にも、すんなり合いそうです。八戸酒造で作られた瓶内二次発酵ならではのきめ細かい泡が美しい。「河豚の唐揚げ」と合わせました。お皿に乗った、小さいサンタクロースや雪だるまがクリスマス気分を盛り上げます。

  

香箱ガニあんかけ」は、甲羅にたっぷりつまった身が贅沢で、生姜の香りが広がります。合わせるのは、まろやかで日本酒らしいほんのりした甘みの千葉県・寒菊の純米大吟醸「Pray for」。中取り無濾過生原酒で、愛山という高価で珍しい酒米を使っています。

  

ここで、お店から特別に10周年のプレゼントとして「白子入りのトリュフの茶わん蒸し」が提供されました。黒トリュフのスライスがたっぷりのせられ、出汁の味が活きた茶碗蒸しで、白子が豊かな味わいを際立たせます。合わせるのは高知を代表する人気のお酒で「芳醇辛口」が特徴の酔鯨の純米大吟醸「象(sho」。

  

大ぶりの「ハマグリ椀」は、お出汁が秀逸です。合わせるのは出羽桜の純米大吟醸「雪女神」。「雪女神」というのは、大吟醸向けに山形県で30年以上かけて開発した酒米で、山形県でしか使えません。磨きは「三割五分」。このお料理に合わせて「吟天」のマイナス5度の冷蔵庫で2年間熟成させたものです。麗しい香りと、まろやかでふくよかな味が印象的です。

お造り」は、はまち、本鮪、トラフグネギ巻き、河豚の煮凝り。河豚の煮凝りは味がついています。トラフグの葱巻きを食べると、最初に唐揚げも食べているだけに、河豚のフルコースを食べたような満足感があります。合わせるのは自然米の山田錦から作られた純米大吟醸「吟天花龍」。「華やかな香りを楽しむ酒」を目指して、杜氏が精魂込めで醸造しています。イタリア・ミラノで開催されている日本酒コンペティション2025で、味は金賞、ラベルのグッドデザイン賞も受賞し、2025年6月に発売して以来、すでに5つの賞を受賞しています。

脂ののった寒鰆に柚子胡椒を合わせた「寒鰆ゆずこしょう」は、下に敷いてある茄子と一緒に食べると、とろとろです。自然酒、生酛、たるざけ生詰の「にいだしぜんしゅ」は、蔵つき酵母を使うため、酵母無添加です。蔵で1年、吟天で1年寝かせています。同じ生酒で、同じ生酛でも、まろやかな味わいです。

鹿のロースト玉ねぎソース」は、しっかりした鹿肉にあまめの玉ねぎソースをかけてあります。岩手県の猟師さんから直接仕入れた鹿肉と、後ろに置かれた宮崎県の伝統野菜佐土原なす。合わせる「吟天龍王」は、米と麹と水だけでつくっていますが、琥珀色でこっくりした甘みがあり、お肉にピッタリです。酒蔵「龍力」の4代目本田眞一郎会長が日本酒の地位向上のために20数年前から貯蓄してきた貴重な熟成酒をアッサンブラージュして1年寝かせたものです。甘みと酸味のバランスが絶妙で、なんて美味しいんでしょう。極上の味わいです。「お料理に合わせるために、こういうのを作ってほしいとお願いしてつくっていただいています」と小田切さん。

  

天ぷら」は、椎茸、レンコン、海老の3品。素材の味がわかる塩で頂きました。合わせた「吟天水龍 スパークリング」は、5年熟成の深い味わいです。米の甘味と、ふわっと香る吟醸の香り、そして、きめ細かな泡立ちの一品です。

「かきそば」は季節の一品です。大きなプリプリの牡蠣が2つも入っています。お蕎麦は「手打ちそば 汐見」の自家製粉で手打ちの十割。群馬県赤城産のそばの実にこだわり、その日出す分だけを手打ちしています。最後まで心のこもったお料理を頂きました。

美味しいお料理とペアリングの日本酒で、なじみの方たち同士はもちろん、初対面の方たちとも会話が弾み、楽しい時間を過ごせました。

「吟天」では、現在、インドネシア・タイ洪水被災地支援として「吟天花龍」と「吟天白龍」1本当たり10%の義援金を送っています。

吟天HPはコチラ 

「手打ちそば汐見」東京都新宿区早稲田鶴巻町556松下ビル1階 050-3033-4404

*2026年1月12日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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