Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのアートデート

部屋も料理も会話もアートな白井屋ホテル🎨入った瞬間から私達もアートだよ!(前編)後編のアートディナーに続く🌃

アートの国というのはまだ存在しないかもしれないけど、アートの城は、探すと見つかるようになってきたみたい。
今回、群馬の旅で滞在した白井屋ホテルは、まさにそんなアートの城でした。アートの城の定義は特にないのですが、城内で出会った人とさりげなくアートの話ができる。そんな場所かな~。

アートがたくさん飾ってあるホテルというのは最近増えていますが、いざ気になったアートについて聞いてみると「ちょっとお待ちください」と言って長時間調べていたり、他のスタッフを連れてきたりということが良くあります。なので、なんとなくめんどくさい気もして聞かなかったり、自分で調べたりすることもあるのですが、白井屋ホテルでは、「よくぞ聞いてくれました~!」という感じでみなさん嬉々として教えてくれます。
なので、どなたとも気軽にアートの話ができ、盛り上がる!「今日はアートの城に泊まるんだ!」そんな実感が湧きました。
まあ、建物も含めて、360度全て目に入るものがアートですから、私達もカメレオンのようにじわじわじわっとアートに変貌しているのかもと思えてきます。

そしてなんと、「ホテル内のアートツアーご希望されますか?」とのお声がけ。「もちろんです!」ということで、みなさん、一緒にツアーの写真をご覧ください。

レアンドロ・エルリッヒのLighting Pipesが、藤本 壮介さんの建築と絡み合う。
絵本を見て入ってみたかった、エッシャーの迷宮で遊んでいる気分。
白川 昌生円環ー世界 「生成するもの Ⅰ」。美術館から譲り受けたこの作品が、この空間にぴったりとはまったとのこと!奇跡。
ライアン・ガンダーの作品。額をとり、中の作品を解体するとメッセージが入っているがずなのだとか!誰かが読む日がくるのかな?
鬼頭健吾さんのアートは、街のみんなとも仲良し
私も鬼頭健吾さんの円と一緒にダンス
イタリア建築界の巨匠ミケーレ・デ・ルッキが手掛けたアートルームにもお邪魔しました。
「板葺き」という伝統的なテクニックにより、約3000枚の木片で囲まれたベッドルーム!
屋根を形つくる技法とのこと。今日は屋根の上で良い夢を見られるかな?!
ホテル内にある巨大な木の箱に思い切り籠る!といった感じのアート部屋。プロダクトデザイナーのジャスパー・モリソンの部屋です。彼曰く「アート作品を運搬するために作られたような梱包用の箱のような部屋。 箱の中の大切な中身はあなた自身なのです!」ということは、ここにステイする私達はその間アートなのですね♪
ジャスパー・モリソンの部屋には、ロボットみたいな檜風呂が!
ジャスパー・モリソンの部屋には、イサムノグチの「あかり」もしっくり。
外の小さい丘を散策すると宮島達男さんのギャラリーも!あの数字って、建物にもなれたんだ。
そびえる三角屋根は、本格的なフィンランドサウナ。ロウリュもご自身で行うのですって。フィンランド大使がわざわざ体験にくるほどの本格ぶりとのこと!
杉本 博司さんの「海景」シリーズもきちり「会計」カウンターに鎮座していますよ!笑

さて、すっかりアートにそまった私達は、お待ちかねのアートディナーへと向かいます。
「フロリレージュ」のオーナーシェフ川手寛康さんが監修するメインダイニング「the RESTAURANT」です。
地元群馬出身の片山シェフが、「フロリレージュ」をはじめとする
国内外の名店での2年間にも及ぶ研修を経て腕を振るってくれるとのこと!
どんなアートグルメが繰り広げられるかな?後編をお楽しみに~!

菊池麻衣子 
【現代版アートサロン・パトロンプロジェクト代表、アートライター、美術コレクター】
東京大学卒:社会学専攻。 イギリスウォーリック大学大学院にてアートマネジメントを学ぶ。ギャラリー勤務、大手化粧品会社広報室を経て2014年にパトロンプロジェクトを設立。

【月刊誌連載】2019年から《月刊美術》「菊池麻衣子のワンデイアートトリップ」連載、《国際商業》アートビジネスコーナー連載
 資格:PRSJ認定PRプランナー
同時代のアーティスト達と私達が展覧会やお食事会、飲み会などを通して親しく交流する現代版アートサロンを主催しています。 美術館やギャラリーなどで「お洒落にデート!」も提唱しています。

パトロンプロジェクトHP:  http://patronproject.jimdo.com/
パトロンプロジェクトFacebook: https://www.facebook.com/patronproject/
菊池麻衣子Twitter: @cocomademoII

インスタグラム:https://www.instagram.com/cocomademois/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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