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紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのアートデート

紳士のためのアートニュース 至高の美人画にため息!『【企画展】上村松園-美人画の精華-』@山種美術館スタート☆2017年10月22日(日)まで開催

 日本画専門の美術館である山種美術館所蔵の上村松園(うえむら しょうえん)作品18点全てが一挙公開されています。プレス向け内覧会の様子と合わせてレポートします。今回の展示では、代表作の1点である《砧》(きぬた)がなんと撮影可能です。この千載一遇のチャンスを逃す手はありません!紳士のみなさん、是非気になる方を誘ってお出かけください。

 まず最初に出迎えてくれるのは、看板にもなっている《蛍》。「蚊帳に美人と艶めかしいタイトルながら、それを高尚にすらりと描いてみたい」というのが上村松園の主眼だったとのこと。


上村松園《蛍》 山種美術館蔵
 上村松園は、主に和装の美人画ばかりを生涯にわたって描いた女流画家。自らも、毎日着物を着ていたそうです。

上村松園 (内覧会のスライドより)

解説は明治学院大学教授で山種美術館顧問の山下裕二氏


 《蛍》の足は、異様に指が長く、曽我蕭白の作品の影響を受けているのではないかという山下裕二氏の見解は興味深い。かつてこの蕭白の作品を所蔵していた大阪の鳩居堂で上村松園が曽我蕭白の作品を見た可能性は高いであろうとのこと。
 また、上村松園の作品ではありませんが、山下裕二氏によるイチオシの見どころは、菱田春草 《桜下美人図》の中に!右下の動物にご注目ください。とぼけた表情で、かわいらしい犬が顔を出しています。謎の犬。。。チェックポイントです。
    
菱田春草 《桜下美人図》山種美術館蔵      右下にちょっと顔を出す可愛すぎる犬!
 そして、ハイライトは山﨑妙子館長おススメの《砧》。聖女のような気品を漂わせて佇むこちらの美女は人妻です。実物の人間のほぼ等身大ということも、その生身の色気を一層引き立たせています。この一枚と写真を撮影できるというのですから、大変貴重な機会ですね!

《砧》の解説をしてくださった山﨑妙子館長       上村松園《砧》山種美術館蔵      

 それでは、みなさん、good luck! アートと共に楽しいひとときを!
【開催概要】
会期: 2017年8月29日(火)~10月22日(日)
*会期中、一部展示替えあり(前期:8/29~9/24、後期:9/26~10/22)
会場: 山種美術館
開館時間: 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日: 月曜日
(但し、9/18(月)、10/9(月)は開館、9/19(火)、10/10(火)は休館)
入館料: 一般1000円(800円)・大高生800円(700円)・中学生以下無料
   ※( )内は20名以上の団体料金および前売料金。
   ※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は無料。
[お得な割引サービス]
きもの・ゆかた割引:会期中、きもの・ゆかたでご来館のお客様は、団体割引料金となります。
リピーター割引:使用済み入場券(有料)のご提出で会期中の入館料が団体割引料金となります(1名様1枚につき1回限り有効)。
※リピーター割引は、同一の展覧会を2回目以降にご覧いただく場合に有効。
 他の展覧会の入場券はご使用いただけません。
※ 複数の割引の併用はできません。

菊池麻衣子 
【現代版アートサロン・パトロンプロジェクト代表、アートライター、美術コレクター】
東京大学卒:社会学専攻。 イギリスウォーリック大学大学院にてアートマネジメントを学ぶ。ギャラリー勤務、大手化粧品会社広報室を経て2014年にパトロンプロジェクトを設立。

【月刊誌連載】2019年から《月刊美術》「菊池麻衣子のワンデイアートトリップ」連載、《国際商業》アートビジネスコーナー連載
 資格:PRSJ認定PRプランナー
同時代のアーティスト達と私達が展覧会やお食事会、飲み会などを通して親しく交流する現代版アートサロンを主催しています。 美術館やギャラリーなどで「お洒落にデート!」も提唱しています。

パトロンプロジェクトHP:  http://patronproject.jimdo.com/
パトロンプロジェクトFacebook: https://www.facebook.com/patronproject/
菊池麻衣子Twitter: @cocomademoII

インスタグラム:https://www.instagram.com/cocomademois/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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