Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのアートデート

草間彌生のモノクローム世界は「カラフル」!床一面に広がる鏡面庭を歩きながらモノクロームに思いを馳せよう👀

新しい企画展が始まると同時に休館に入ってしまった草間彌生美術館の取材レポートです。開催期間は長いので再びお目見えのチャンスは十分にあると信じてお伝えします!

新企画のタイトルは『神秘と象徴の中間:草間彌生のモノクローム』✨
古今東西親しまれてきたモノクローム(単色)の表現ですが、きっと草間さん仕立てのサプライズがあるに違いない!と2階から鑑賞をスタートしてみました。

このフロアには、白と黒で描かれた絵や、単色のスカルプチャーが登場。
オーソドックスなスタートです。


写真左は、50年代に発表されたかの有名な「無限の網」シリーズの1点。近づくと無数の網目が!

螺旋階段を登り、3階が視野に入ってくると、そこはカラフルな世界✨
やっぱり草間さんやってくれましたね~!「これがなぜモノクロームなんだろう?」と疑問を喚起してくれる♪
しかも、床にはアメーバのような鏡面仕立てのナゾの物体がランダムに散らばっています。


壁にかかっている絵は、「わが永遠の魂」シリーズより。2020年のものも数多く、その制作意欲に圧倒される。

壁に展示してある絵の数々は、全体としてみると、数えきれないほどの鮮やかな色に満ちているのだけど。。。1枚1枚見ていくと、どれも地色と描画色の2色に限定して描かれている!!

一番わかりやすいモノクロームは、地色が「白」で描写色が「黒」なのだけど、例えばこの作品のように、地色が「オレンジ色」で彩色が「水色」でもモノクロームという考え方なのね!


地色が「オレンジ色」で彩色が「水色」

ところで床に散らばるこのメタリックな物体は?
壁に飾ってある草間さんの絵が映り込んで、それこそカラフルに見えるのだけど。。。でもこの物体自体は、メタル色の単色。
草間さんにとっては、単色でありながらあらゆる色を反射する鏡もモノクロームのようです。

さながら、「周囲の環境によって七変化するモノクローム」。
自分には色がないモノクロームの本質を表しているようです!

おまけに、覗き込んだ自分自身も映して取り入れてくれる。
モノクロームの無限を感じました。


自分自身も映りこみ、モノクロームの世界の一部に!

この鏡面の立体インスタレーションは、ニューヨークの著名ギャラリー「デイヴィッド・ツヴィルナー」で展示されたものとのこと。

『神秘と象徴の中間:草間彌生のモノクローム』展では、世界初公開10数点、日本初公開10数点と初公開作品が多いのも嬉しい!

4階には、参加型のインスタレーション作品《フラワー・オブセッション》 を体験できます。黄色い造花かシールを1つ選び、好きなところに貼って足跡を残してね!このお部屋、家具が見えないほどにお花に埋め尽くされていてびっくり、以前、まばらにお花が貼ってあった時と同じ部屋とは、最初わかりませんでした👀


《フラワー・オブセッション》(部分) 2017/2020年

こちらも、「黄色のモノクローム」の草間さんのお部屋。
あまりにも激しく一色のお花で埋め尽くされているので、私も同化!
草間さんの言う「自己消滅」をしてからまた復活してきました。

     

様々な草間版モノクロームを体験して、屋上に抜けると、お花一輪&空が迎えてくれることでしょう。

緊急事態宣言明けの再開を心待ちにしています!
※プレス向けの内覧会にて特別な許可を得て撮影しています。

【展覧会概要】
会期 2021年4月29日(木)~ 2021年12月26日(日)
開館日 木・金・土・日曜日および国民の祝日
休館日    月・火・水曜日
開館時間  11:00〜17:30
観覧料   一般 1,100円(税込) 小中高生 600円(税込)
※入場は日時指定の事前予約・定員制。
チケットは美術館ウェブサイト(https://yayoikusamamuseum.jp)のみで販売しており、
美術館窓口では販売していません。

#草間彌生美術館
#yayoikusamamuseum
#yayoikusama

菊池麻衣子 
【現代版アートサロン・パトロンプロジェクト代表、アートライター、美術コレクター】
東京大学卒:社会学専攻。 イギリスウォーリック大学大学院にてアートマネジメントを学ぶ。ギャラリー勤務、大手化粧品会社広報室を経て2014年にパトロンプロジェクトを設立。

【月刊誌連載】2019年から《月刊美術》「菊池麻衣子のワンデイアートトリップ」連載、《国際商業》アートビジネスコーナー連載
 資格:PRSJ認定PRプランナー
同時代のアーティスト達と私達が展覧会やお食事会、飲み会などを通して親しく交流する現代版アートサロンを主催しています。 美術館やギャラリーなどで「お洒落にデート!」も提唱しています。

パトロンプロジェクトHP:  http://patronproject.jimdo.com/
パトロンプロジェクトFacebook: https://www.facebook.com/patronproject/
菊池麻衣子Twitter: @cocomademoII

インスタグラム:https://www.instagram.com/cocomademois/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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