Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのアートデート

これは日本美術のリアル体験型ゲームだ!作品も、人間も、真の姿を見極めよ!👀✨

これは、私達の動物的な直感をためされているのでは?
「ざわっ」とくるものには何かある!
それをリアル日本美術で体感しながら冒険できる日がくるとは!!

そんなミラクルな場をクリエイトしてくれたのがサントリー美術館さん👏
『サントリー美術館 開館60周年記念展 ざわつく日本美術』では、歴史的な日本美術が林立する展示室を巡りながら「ざわざわ」の本質を探究するゲームの主人公になれるのです☀

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「ざわつく日本美術」展示風景※以下作品は全てサントリー美術館蔵

早速、「マジメ」な日本美術の展示場がいかにエキサイティングなゲーム会場になっているかをご紹介します♪ クリエイティブな展示方法とアプローチの展示に囲まれて、時を忘れて遊んでしまった私の興奮冷めやらぬこの体験が最大限伝わるといいな~。

「ざわつく」6大要素とは?

まず、展示会場は、「ざわつく6大要素」で構成されています。
その6大要素とは、「うらうらする」「ちょきちょきする」「じろじろする」「ばらばらする」「はこはこする」「ざわざわする」!
これだけでまずワクワクしませんか?

私が一番気に入ったのは、「ちょきちょきする」✂✨

まず、「いま目の前にある姿が、その作品の制作当初の姿とは限りません。」というこのコーナーの始まりの言葉に感動☀
「いま目の前に見えている姿が真実とは限らない」という現実世界の真実を、変化した作品を見せることでつきつけてくれているような気がしたのです👑
それをシンボライズしていると映った作品が、首のある薩摩切子の赤い瓶と、首はないけど整えられた同型の瓶。

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左:薩摩切子 紅色被筆筒 、右:薩摩切子 紅色被栓付瓶  いずれも江戸時代 19世紀

高価な薩摩切子の首の部分が壊れてしまったので、そこをキレイに切り取って復活させたと予想できるとのこと、上下の形もピッタリ☀

その他にも、もともと1作品だった巻物や屏風が切り売りされたものが、もとはどのあたりで「ちょきちょき」されたのかを点線で教えてくれます。
「今ある姿から、過去を見抜き、未来を切り開ける」そんな人になりたいと思った瞬間✨

 

 

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鹿下絵新古今集和歌巻断簡 俵屋宗達 画 本阿弥光悦 書 一幅 江戸時代 17世紀【展示期間:7月14日~8月9日】

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水色地霞牡丹枝垂桜流水菊菖蒲模様裂地 一幅 琉球王国~明治時代 19世紀【展示期間:7月14日~8月9日】

「ちょきちょき」の点線があるので考える手掛かりに!

長方形の布が、着物の一部だったこともあるのか!!
この「ちょきちょき」の見方は人間関係にも応用できるはず👀✨
今目に見えているこの人の姿が、真実の姿か?
ただ着飾っているだけではないか?
10年前は全然違う人だったのでは?
10年後は全然違う人になるかも?

など大事な場面では、第六感全開で人物観察できるようになれちゃったりして!!

2番目に好きだったのは、「ばらばらする」!

まず手前に蓋のみが展示してあり、すりガラスの向こうにその本体があるという設え。

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向こう側に行くと、蓋からは想像もしなかった本体が現れたり👀

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朱漆塗ガラス絵蓋付椀 五合 江戸~明治時代 19世紀
 
これは、コロナ禍中のマスク時代、初対面の方が一瞬マスクをとった時に思っていた印象と全体のお顔の雰囲気が違った時に驚く感覚?!ちょっと違うか(;^_^A

でも、この「一部から全体を想像する」技を極めると、これも人間関係に応用できそう(^^♪ ちょっとしたアクセサリーや、持ち物から、その人の価値観や人間像がふと見えることがあるかも!

こんな風に「日本美術」を「人」だったら?なんて考えたりもしながら、ハッピーに「ざわざわ」しまくってプレイできた1日でした♪

こういう傑出した展覧会って、かならずステキな学芸員さんが企画しているもの。今回は、久保佐知恵学芸員と、関香澄教育普及担当の企画でした。

そこでピンときた!美術作品が立体的に立ち上がってきて、そのユニーク体験に感動した「 日本美術の裏の裏 」を企画したのも彼女♪
すっかりファンになりました!これから、久保さんの企画に注目しよ~っと👀✨

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解説してくれた久保佐知恵学芸員(写真左)と、関香澄教育普及担当(写真右)

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尾上菊五郎 一枚 明治8年(1875)頃

こんな風に目を光らせて注目していきます!

※内覧会にて許可を得て撮影しています。
【展覧会概要】
タイトル:サントリー美術館 開館60周年記念展 ざわつく日本美術
会期:2021年7月14日~8月29日※会期中展示替えあり
会場:サントリー美術館
住所:東京都港区赤坂9-7-4(東京ミッドタウン ガレリア3F)
電話番号:03-3479-8600 
開館時間:10:00~18:00(金土、7月21日、22日、8月8日〜20:00、8月24日〜18:00) ※いずれも入館は閉館30分前まで。 最新情報は公式ウェブサイトへ 
休館日:火(8月24日は18:00まで開館) 
料金:一般 1500円 / 大学・高校生 1000円 / 中学生以下無料

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菊池麻衣子 
【現代版アートサロン・パトロンプロジェクト代表、アートライター、美術コレクター】
東京大学卒:社会学専攻。 イギリスウォーリック大学大学院にてアートマネジメントを学ぶ。ギャラリー勤務、大手化粧品会社広報室を経て2014年にパトロンプロジェクトを設立。

【月刊誌連載】2019年から《月刊美術》「菊池麻衣子のワンデイアートトリップ」連載、《国際商業》アートビジネスコーナー連載
 資格:PRSJ認定PRプランナー
同時代のアーティスト達と私達が展覧会やお食事会、飲み会などを通して親しく交流する現代版アートサロンを主催しています。 美術館やギャラリーなどで「お洒落にデート!」も提唱しています。

パトロンプロジェクトHP:  http://patronproject.jimdo.com/
パトロンプロジェクトFacebook: https://www.facebook.com/patronproject/
菊池麻衣子Twitter: @cocomademoII

インスタグラム:https://www.instagram.com/cocomademois/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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