Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

横尾忠則版「寒山拾得」102枚に囲まれて元気も102倍😃常識吹っ飛び爽快だ!

明治末期の洋風建築を代表する建物「表慶館」と横尾忠則の超現代版・令和の「寒山拾得」102点が絶妙なハーモニーを奏でる展覧会が今日9月12日からスタート😃

東京国立博物館 表慶館に映える「横尾忠則 寒山百得」展のバナー

そのタイトルは「横尾忠則 寒山百得」展☜この「百得」にご注目👀
新型コロナウィルス感染症の流行の下、横尾さんは、寒山拾得が達した脱俗の境地のように、俗世から離れたアトリエで創作活動に勤しみ、100本ノックさながらに、新作102点の大作を描き上げました!

「横尾忠則 寒山百得」展 プレス向け内覧会の様子

カラフルでエネルギッシュな大作の中を、(現代的に変身した)和経巻(横尾さんはこの巻物をトイレットペーパーで表現)を開く「寒山」と箒を持つ「拾得」が、縦横無尽に旅して大活躍!
ドン・キホーテなどのよく知られたストーリー や、マネの「草上の昼食」などの名画の中に登場する2人は、躍動感に満ちつつコミカルでもあります♪

展示風景より。ドン・キホーテとサンチョ・パンサに扮した寒山拾得?(写真左)
展示風景より。「草上の昼食」に入り込んだ寒山拾得?(写真右)

隣の東京国立博物館本館で開催中の関連企画特集「東京国立博物館の寒山拾得図―伝説の風狂僧への憧れ―」と合わせて鑑賞すると相乗効果絶大!横尾さんがインスピレーションを得た寒山拾得の歴史的な活躍ぶりが見て取れます😃

河鍋暁斎筆『豊干禅師』明治時代・19世紀。画面 一番左の筆を持っている人物が寒山で、その隣で石の上で墨をすっているのが拾得。

【「寒山拾得」とは?】
寒山と拾得は、霊地・中国天台山を背景に生まれた伝説的な人物で、奇妙な笑いを浮かべ、常軌を逸した振る舞いで知られ、仏教では真理を目覚めさせる「散聖」ともされました。古く多くの知識人を惹きつけ、東洋においては伝統的な画題となっています。
日本でも鎌倉時代から近代にいたるまで、経巻を開く寒山と箒を持つ拾得の姿など、さまざまな姿かたちで、多くの絵画に表されています。また国清寺に住む二人の師ともされる豊干禅師と、彼が連れていた虎とともに寒山拾得が眠る「四睡図」が、古くから描かれています。
その世俗にとらわれない暮らしぶりは、森鷗外や夏目漱石といった日本の近代文学にも取り上げられています。高い教養を持つにも関わらず、洞窟の中に住み、時には残飯で腹を満たすと言った脱俗的な寒山拾得の振る舞いは、世俗世界の現実からの逃避に憧れを抱いた知識人たちを魅了したのでしょう(東京国立博物館のホームページより引用)。

【展覧会基本情報】
展覧会名:「横尾忠則 寒山百得」展
会期:2023年9月12日(火)~12月3日
(日)
会場:東京国立博物館 表慶館

住所:東京都台東区上野公園13-9

電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル) 

開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで

休館日:月、9月19日(火)、10月10日(火)(9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開館)

料金:一般 1600円 / 大学生 1400円 / 高校生 1000円 / 中学生以下 無料

【関連企画】
特集「東京国立博物館の寒山拾得図―伝説の風狂僧への憧れ―」
会期:9月12日(火)~11月5日(日)
会場:東京国立博物館 本館特別1室

#横尾忠則 #寒山百得 #tadanoriyokoo
#寒山拾得 #東京国立博物館 #表慶館


菊池麻衣子 
【現代版アートサロン・パトロンプロジェクト代表、アートライター、美術コレクター】
東京大学卒:社会学専攻。 イギリスウォーリック大学大学院にてアートマネジメントを学ぶ。ギャラリー勤務、大手化粧品会社広報室を経て2014年にパトロンプロジェクトを設立。

【月刊誌連載】2019年から《月刊美術》「菊池麻衣子のワンデイアートトリップ」連載、《国際商業》アートビジネスコーナー連載
 資格:PRSJ認定PRプランナー
同時代のアーティスト達と私達が展覧会やお食事会、飲み会などを通して親しく交流する現代版アートサロンを主催しています。 美術館やギャラリーなどで「お洒落にデート!」も提唱しています。

パトロンプロジェクトHP:  http://patronproject.jimdo.com/
パトロンプロジェクトFacebook: https://www.facebook.com/patronproject/
菊池麻衣子Twitter: @cocomademoII

インスタグラム:https://www.instagram.com/cocomademois/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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