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紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのアートデート

武蔵野3万年のレシピ大公開☀旧石器人や縄文人もグルメ!味覚も私達と一緒?!

3万年前のご先祖様も、やっぱりおいしいものが好きだったんだ!
素材を見つけ、おいしく食べるためにいろいろな工夫をしていたことがわかり、旧石器人や縄文人が友人のように身近に思えてきました。
意外と、現代の私達と同じような野菜を食べていたり、結構がんばって料理していたり!

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現在、旧石器人や縄文人と食卓を共にしているような楽しい体験ができるのが、角川武蔵野ミュージアム 5階 にある武蔵野ギャラリー・武蔵野回廊!
しかも、武蔵野ギャラリー隣のレストラン「SACULA DINER」では、ランチ、ディナーそれぞれ旧石器時代の石蒸し焼き料理を現代風に再現したお食事もいただけます。
今回の展覧会では、旧石器時代から現在にいたるまでの「武蔵野の食文化」に特化している点もユニーク。
3万年前の味覚と現在の自分の味覚がシンクロしたような、エキサイティングな体験をみなさんとシェアします♪

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旧石器人は肉とか食べてたの?

3万年前?旧石器人?と聞くと、原始人?くらいのおおざっぱなイメージでくくってしまっていた私。原始人というと、かの有名な「はじめ人間ギャートルズ」が浮かんできて、やっぱりあのマンモスの骨付きの肉みたいの食べてたのかな?とか。。。でも、最近よく話題になる「縄文人」は、旧石器人の後の約1万6,500年前くらいに出てきた「新石器人」で、彼らはどんぐりとかを食べてたイメージだけど。。。
なんて、改めて考えると、彼らの食文化について、とてももやっとしたイメージしか湧いてなかったことがわかりました。
そこで、すごい勢いで展示会場を巡り始めた私。まず面白いな~と思ったのは、「当時の食べ物の再現」みたいなのが、ドーンと置いてあるとかではなくて、ちゃんと学芸員さん達が文献などから割り出した食材と道具を使って料理した写真とイラスト付きレシピが展示してある点。
31000年前~26000年前の「旧石器時代」の名物料理を見つけました!

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なんかとても綺麗でおいしそうですね。
おっ!肉が使われています。

シカ、イノシシ、ノウサギなど。今だとフレンチのジビエに出てきたりするようなシャレた食材ではありませんか!
それに、松の実や、コケモモ、ヤマノイモなども合わせて、なんかバランスよくてヘルシー♪レシピはこんな感じです。

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狩猟をするところから始まるオモシロレシピ。イラストは、今回の展示をキュレーションした熊谷 周三さんが描いています。

とにかく、まずは肉や野菜など、今の私達と同じような素材が手に入り、それを食べていたことにびっくり。

旧石器人の料理道具は?

葉っぱと石が料理道具!
文字だけで読んでもあまりイメージが湧かなかったのですが、今回は、イラストや写真や現物があるのでバッチリ。

まず、石というのはこんな感じ。

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穴を掘って、熱くなった石を入れ、その中に葉で包んだ食材を入れて蒸し焼きにしていたのだそうです!
要するに、土に掘った穴がや石が鍋なのですね。タイトルにも「武蔵野台地のすべてが台所」とありました。ダイナミック~♪
同時に繊細で頭が良いですね。
火に直接肉や野菜が触れると焦げてしまうので、熱くなった石を使い、間接的に時間をかけて料理したのですから!!

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石を使った蒸し焼きのイメージ

縄文人の食材と料理道具は?

さて、少し時代が進んだ縄文人の食材はどんなものだったのでしょう?
これ気になる!「旨味たっぷり具スープ」。

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このスープには、ハマグリ、ヤマトシジミ、バイガイなど、様々な貝がぜいたくに使われています!
ここで質問が1つ。武蔵野に海はあったの?あったそうです!随分地形も違ったのでしょうね。

そして、旧石器人の料理と決定的に違うのは、「土器」を作るようになったこと。土器があれば、スープを作れるようになりますね。それで、貝のダシたっぷりのスープを楽しめるようになったのですね!
レシピにクローズアップするとこちら⇒

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「調理」の③に注目!「塩」を使っていますね。塩を使うようになったのは、縄文人からと言われているとのこと。塩で具材のうま味を引き立てることができるようになったら、この新鮮で豊富な食材に加えて鬼に金棒。随分おいしくなったのでしょうね~。縄文人にもグルメな人っていたんだろうな!天才シェフみたいな人も!

同じく今展をキュレーションして料理を再現した猪原千恵さんのおすすめは、「ヤブツルアズキのお汁粉」。現在の赤い小豆とは少し違い、黒くて小ぶり、米粒くらいの大きさです。こちらをコトコト煮て、ハチミツを加えると、通常のお汁粉に勝るとも劣らないおいしさだとのこと!
縄文人のグルメぶり、すごいな~。

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「ヤブツルアズキのお汁粉」とともに紹介されていた「木の実のクッキー」や「獲れたてジビエ」もかなりおいしそう♪
食材も、トチノキの実、オニグルミ、ウズラの卵、エゴマ、百合根、イノシシ、ツキノワグマ、キジなど、料亭に出てきそうなラインナップ!

あ~お腹すいてきた。

旧石器時代の石蒸し焼き料理や、縄文定食を食べる!

そしておまちかね!(食い意地貼ってる私が)今回一番ウキウキしたのは、武蔵野の旧石器人や縄文人が食べていたのと同じと予想される食材で、同じような石蒸し焼き法で料理したものをいただけるというところ♪
武蔵野ギャラリー隣のレストラン「SACULA DINER」に行ってみましょう。

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『縄文スタイル ワイルド鹿の石蒸し焼き 栃の実と熊谷米麹味噌ダレと』
ボリュームもたっぷり♪

ごろごろお芋と鹿肉です。サツマイモ、サトイモ、山芋と、種類も豊富で嬉しい。鹿肉もボリューミーだし、まさにジビエ!赤ワインに合わせたくなります。
ここで気になるのは、彼らはお酒を飲んでいたのか?ということ。
だって、やっぱりこういう食事はお酒と合わせることで何倍にもおいしくなるでしょう?
『武蔵野樹林』というムックの中でも、夢枕獏さんが「縄文料理」を作ることにした際に、重要ポイントとして『縄文人たちは酒を飲んでいたのか』ということがあったと書いています。夢枕獏さんたちは、「いた」と考えて、二ホンミツバチの密を使って酒を作ったとのこと!そうこなくっちゃー。

『武蔵野3万年のレシピ展』キュレーターの熊谷周三さんも、リサーチから、どぶろぐのような酒は当時既にあったと考えられると教えてくれました。

そう考えると、お酒とそれに合った料理のマリアージュにも気づいていたと考えられるし、旧石器人や縄文人と食卓を共にしても、「これおいしいよね」と共感しながら楽しめそう!と思えます♪
そして、こちらも豪華。

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『縄文定食   ~彩の香り豚と所沢三富野菜のワイルド石蒸し焼き 縄文鬼ぐるみダレと・海なし県も昔は海だった汁・埼玉二十一穀米ごはんと埼玉漬物~』

試食してまず驚いたのは、「海なし県も昔は海だった汁」のおいしさ!
貝のだしがたっぷり出ていて、塩とショウガだけで味付けしたとは思えない豊なうま味150%です。
今の私の味覚と、旧石器人や縄文人の味覚が一致した瞬間。

話もはずみそうな、壮大な『武蔵野3万年のレシピ』です。
ぜひこの機会にご体験を!

【基本情報】
■「武蔵野3万年のレシピ」
■日時:2021年11月3日(水・祝)~2022年2月13日(日)
■会場:角川武蔵野ギャラリー(角川武蔵野ミュージアム5F)
■入場料: 1200円
※4階展示と共通(4階本棚劇場、エディットタウン-ブックストリート、荒俣ワンダー秘宝館、EDIT&ARTギャラリー)
■主催:武蔵野回廊実行委員会(公益財団法人 角川文化振興財団・所沢市)
■協力:株式会社 角川メディアハウス

   角川武蔵野ミュージアム公式ウェブサイト(https://kadcul.com/)にて、《チケット絶賛発売中‼》

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菊池麻衣子 
【現代版アートサロン・パトロンプロジェクト代表、アートライター、美術コレクター】
東京大学卒:社会学専攻。 イギリスウォーリック大学大学院にてアートマネジメントを学ぶ。ギャラリー勤務、大手化粧品会社広報室を経て2014年にパトロンプロジェクトを設立。

【月刊誌連載】2019年から《月刊美術》「菊池麻衣子のワンデイアートトリップ」連載、《国際商業》アートビジネスコーナー連載
 資格:PRSJ認定PRプランナー
同時代のアーティスト達と私達が展覧会やお食事会、飲み会などを通して親しく交流する現代版アートサロンを主催しています。 美術館やギャラリーなどで「お洒落にデート!」も提唱しています。

パトロンプロジェクトHP:  http://patronproject.jimdo.com/
パトロンプロジェクトFacebook: https://www.facebook.com/patronproject/
菊池麻衣子Twitter: @cocomademoII

インスタグラム:https://www.instagram.com/cocomademois/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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