Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

ダミアン・ハーストは絵の力だけでチームラボ体験を巻き起こす魔術師!桜を見た時の「感覚」自体が作品になっている🌸

そこは『桜の森の満開の下』 だった!

大きな青空を背景に、ピンクと ホワイトの桜が氾濫。 
花の合間からチラチラ見え隠れする様々な色が混ざり合ってまぶしい。
空と桜の過剰なコントラストが続いて、ピンクと ホワイトの無数のドットに 変身している桜に溺れてしまう~🌸
こんな夢のような、 同時に悪夢のような絵画展を展開してくれたのが あのイギリス人アーティスト ダミアン・ハーストなのです。

展示会場風景より

ダミアン・ハーストと聞いてあれを思い出す方もいらっしゃいますよね?
ホルマリン漬けになった実物の死んだサメや牛を透明キューブの中に閉じ込めた作品。絶大なインパクトで一世を風靡したあの作品です。

【美術解説】ダミアン・ハースト「金と死」 ダミアン・ハースト(1965年6月7日生まれ)はイギリスのア現代美術家、実業家、コレクター。「ヤング・ブリティッシュ・アー www.artpedia.asia

「本当に同じアーティストなの?」と聞きたくなるほどかけ離れて いるようにも思えますが、 実は根底でダミアンが試みていることは共通しているのだなとわかりました。
それは、 展示会場の奥にある、 ダミアンのインタビュー動画(約25分)が素晴らしかったからです。今回展示してある桜の絵を 描き始めたきっかけやどのような状況下でどうやって書いたかを雄弁に語っていてとても面白いので、 ぜひ忘れずにご覧になってね。

そのインタビューの中でダミアンは「 観客に自分の作品から身体的な反応を体験してほしい」と語っています。

サメも、 海中で突然目の前にサメの顔がヌッと出てきた時のようなセンセーション がありますし、 今回の桜は、 満開の桜を仰ぎ見た時の揺らめきや、 桜の花の隙間から漏れ出てくる光の輝きが、 現実より強いくらいのインパクトで体当たりしてきます。

過剰なんだけど心地よい! このバランスがたまらないなあ。

展示会場風景より

1980 年代後半以降、継続的に抽象絵画を制作してきたダミアンが、19世紀のポスト印象派や20世紀のアクション・ペインティングといった西洋絵画を、観客としても作家としてもディープに体験し、 思考し、 自分のものとしてきたことが、展示作品とインタビュー動画から伝わってきました。 この動画はこちらからも見られますので、 ぜひご覧になってみてくださいね。
最初、「画家スーラの「点描法」の「点」が膨張したようなこの桜はどうやって描いたのかな~? 近くでよくよく見ると、 筆に絵の具をたっぷりつけて投げつけているように見える」 と思ったのですが真実やいかに?

インタビュー映像はこちら⇒

ダミアン・ハースト 桜|企画展|展覧会|国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO www.nact.jp
展示会場風景より
展示会場風景より

さあみなさん、あとは、会場での体験あるのみです!

<開催概要>
展覧会名:ダミアン・ハースト 桜
会期:2022年3月2日(水)~5月23日(月)
休館日:毎週火曜日(※ただし5月3日(火・祝)は開館)
開館時間:10:00~18:00※毎週金・土曜日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
会場:国立新美術館 企画展示室2E(東京・六本木、東京メトロ日比谷線・都営地下鉄大江戸線「六本木」駅、東京メトロ千代田線「乃木坂」駅下車)
問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
国立新美術館のホームページ(https://www.nact.jp/

#ダミアンハースト #ダミアンハースト桜 #DamienHirst #国立新美術館

菊池麻衣子 
【現代版アートサロン・パトロンプロジェクト代表、アートライター、美術コレクター】
東京大学卒:社会学専攻。 イギリスウォーリック大学大学院にてアートマネジメントを学ぶ。ギャラリー勤務、大手化粧品会社広報室を経て2014年にパトロンプロジェクトを設立。

【月刊誌連載】2019年から《月刊美術》「菊池麻衣子のワンデイアートトリップ」連載、《国際商業》アートビジネスコーナー連載
 資格:PRSJ認定PRプランナー
同時代のアーティスト達と私達が展覧会やお食事会、飲み会などを通して親しく交流する現代版アートサロンを主催しています。 美術館やギャラリーなどで「お洒落にデート!」も提唱しています。

パトロンプロジェクトHP:  http://patronproject.jimdo.com/
パトロンプロジェクトFacebook: https://www.facebook.com/patronproject/
菊池麻衣子Twitter: @cocomademoII

インスタグラム:https://www.instagram.com/cocomademois/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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