Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお出かけエンタテインメント

「お江戸深川さくらまつり」で和船に乗ろう

2019年3月23日(土)から第15回「お江戸深川さくらまつり」が始まりました。お花見和船が動くのは、3月30日(土)、31日(日)、4月3日(水)、6日(土)、7日(日)の5日間です。門前仲町駅から3分ほどの黒船橋乗船場から乗り込んで、およそ20分間、川面から桜を愛でることができます。

春爛漫。桜の木の枝の下をくぐり抜け、頭の上すれすれに花びらが舞います。木の船は、ちょっと揺れて怖いけど、まだお客さんで川に落ちた人はいないそうなので落ち着いてまいりましょう。

一人ひとり、船頭さんにしっかり手を取られながら、船に乗り込み、けっして急に立ち上がらないようにと注意を受けてから、出発。大横川は花見船が行きかう賑わいです。江戸情緒豊かで山本一力や宮部みゆきの世界が拡がり、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

受付は、9時半から14時までで、江東区が所有している7艘のうち6艘が動きます。500円と格安のため、大人気で2時間ぐらい待つこともあるとか。価格が上がってもいいので、予約できるとありがたいなぁ。

 

10人乗りの船をこぐのは「和船友の会」の方たち。和船を操る江戸の伝統技術の保存を目的に集まったボランティア団体で、私が乗った船の船頭さんは船頭歴10年とか。「おしゃべりをやめて耳を澄ますと櫓をこぐギーという音や、水の音が聞こえて風情があっていいよ」と話をしながら進みます。船頭さんとのおしゃべりも楽しく、なんともほのぼのします。ゆったり、のんびりすすみ、浮世から離れたしばしの休養です。

この船には灯りがついていませんので、夜桜を川から愛でたいときは、また別のお花見クルーズ船が動いています。

和船を降りた後、やはりボランティアガイドさんに案内していただいて、街歩きをしてきました。深川不動堂は、元禄16年の成田山新勝寺の出開帳がはじまりで、正式には成田山 深川不動堂と言います。絢爛豪華なお堂にはびっくりします。

そのすぐそばにある江戸時代に創建された富岡八幡宮は、最近ニュースになった話題のところ。その残念な話しはさておき、横綱力士碑や江戸時代の測量家、伊能忠敬の銅像も建立されています。江戸勧進相撲発祥の地として知られ、新横綱誕生の時には必ずここで土俵入りが行われます。また、歴代の横綱の名前が刻まれた立派な碑がありました。

力強くて素敵な字ですよね。江戸を訪ね歩くのは、いと楽し。自分が住んでいる町の昔に思いをはせるのは、なんとも贅沢な時間ではありませんか。

第15回「お江戸深川さくらまつり」は2019年3月23日から4月7日まで。お江戸深川さくらまつりのHPはhttp://fukagawa-sakura.com/
まちあるきに関してはコチラhttps://www.city.koto.lg.jp/103010/bunkasports/kanko/gaido/54964.html
https://koto-kanko.jp/guide/guideinfo/

*2019年3月28日現在の情報です。

 

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

https://cross-over.sakura.ne.jp/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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