Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお出かけエンタテインメント

コンゴのエレガントな紳士たち 「サプール」写真展開催中です

内戦の続くアフリカ・コンゴで、90年以上続く独自の文化「サプール」。優雅でエレガントな紳士たちのおしゃれは際立っています。

(c)SAP CHANO

コンゴは世界最貧国の一つと言われていますが、一か月の収入をはるかに上回る年収の半分近くをつかって購入した高価なブランドスーツをまとって街行く男性たち。平日は働き、週末はサプールとなって練り歩く。

 

彼らのおしゃれも、もちろん素敵だけど、それ以上に素敵なのは、「服が汚れるから戦わない」という反戦の姿勢。笑顔が最高です。

「銃を服に持ちかえる」その思いは、世界の人たちを魅了します。

 

その活動を長年にわたって続けている中心人物、ムイエンゴダニエル(通称セヴラン)さんが、来日しました。「おしゃれを楽しむことは、平和を願うこと。世界中の人たちがサプールになれたら」。セヴランさんは、数年前まで公務員として会計の仕事をしていました。サプール歴の長い人を大サプールと呼び、セヴランさんは皆から尊敬されています。

 

日本人もお洒落を「もっと楽しんで」とお話しされ、ご自身は日本人の花柄の取り入れ方を参考に、花柄のスーツを仕立てたというセヴランさん。靴下にもこだわっていました。


 

サプールの流儀は3色以内でコーデイネートするなど、独自のルールはあるものの、新しいエッセンスも融合させています。日ごろは質素な暮らしをし、仕事をしながら着飾ることに思いを募らせ、週末になるとサプールとして街に繰り出す。首都、プラザヴィルのメインストリートは聖地のひとつだとか。

杖、パイプ、チーフ、ピンズなどのアクセサリーも巧みに使い、細部にまでこだわります。ボタンホールの糸の色、ネクタイに帽子、靴下・・・。

 

お洒落ができるのは、日常が穏やかだからこそ。

そんな彼らを撮影した写真家SAP CHANOさんの200点以上の写真とムービーが創業300周年の大丸で巡回中です。

 

アフリカには原色が似合いますね!

 

「THE SAPEUR サプール写真展」~平和をまとった紳士たち~
2017年9月28日(木)~10月10日(火)大丸東京店11階

入場時間:10時~19時半(20時閉場)木・金は20時半まで(21時閉場)最終日は17時半まで(18時閉場)

入場料:500円 中学生以下無料  HP:http://dmdepart.jp/sapeur/sapeur_photo.html

 

 *2017年10月7日現在の情報です。*記事・写真の無断転載を禁じます。

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

https://cross-over.sakura.ne.jp/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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