Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのおでかけエンターテイメント

チャイコフスキーのオペラ「エフゲニー・オネーギン」の魅力

NYのMETで上演される世界最高峰のオペラを映画館で楽しむMETライブビューイング。

(C)Ken Howard

今、公開されているのは、チャイコフスキーの人気オペラ「エフゲニー・オネーギン」。この作品は、ロシアの国民的詩人プーシキンの小説が原作です。

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ロシアの田舎に住む地主の娘タチヤーナは読書好きで内気な少女。その彼女が、近所に住むニヒルでダンデイなオネーギンに一目ぼれしてしまい、熱烈な恋文を送るのだが、まったく相手にしてくれない。

タチヤーナのお茶目で陽気な妹オリガは、オネーギンの友人レンスキーと婚約している。退屈していたオネーギンはオリガを誘惑し、それに怒ったレンスキーはオネーギンに決闘を申し込む。

親友を撃ち殺した傷心を抱え、数年、各地を放浪して故郷サンクトペテルブルクに帰ってきたオネーギンが夜会に出かけると、そこには、公爵に嫁ぎ社交界の華となったタチヤーナがいた。美しく成熟したタチヤーナに魅せられたオネーギンは、タチヤーナに思いを伝えるのであった。

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エフゲニー・オネーギン役にペーター・マッティ。スラリとした容姿と美貌で、冷徹な男がまさに適役です。そのオネーギンに恋するタチヤーナに、現代オペラ界の名花アンナ・ネトレプコ。清純無垢な田舎娘から貴族の妻になって社交界で羨望の的となる大人の女性に変身します。

(C)Marty Sohl

タチヤーナの妹で、陽気でおちゃめなオリガにロシア出身のエレーナ・マクシモワ。コケティッシュな動きが様になっています。そのオリガに恋するオネーギンの友達レンスキーにアレクセイ・ドルゴフがキャステイングされています。

今回、圧巻なのは、レンスキーの独唱「青春は遠く過ぎ去り」。

(C)Marty Sohl

凍てつくようなロシアの荒涼とした風景の中、オネーギンと決闘する場面で切なく誠実な愛を訴える歌声に胸打たれます。映画館に足を運ぶ前に、コチラで視聴もできますので、よろしければどうぞ!
そのほか、第1幕の「手紙の場」、第3幕のタチヤーナとオネーギンの2重唱もお聴き逃しなく。

原作はロシアの至宝といわれたプーシキンの小説で、「皆、学校で勉強するんですよ」とロシア人キャストたちが話していました。韻文小説と言われ、韻を踏む詩のようなリズムが歌詞にも表現され、何度も繰り返すところが特徴的です。

(C)Marty Sohl

 伝統的な風俗や衣装、さらに風景が抒情的で美しく、舞台には19世紀のロシアが再現されています。
今、遅ればせながらドフトエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を読んでいますが、ロシア文学の世界感は、果てしない大地、厳しい自然環境にも大きく影響を受けているのではないでしょうか。

 それにしても、最初はそでにした女性がステキになっていたからって、言い寄るなんて!女性は、いつも毅然として堂々としていなくては駄目ね!と自省するのでした。

 

METライブビューイング チャイコフスキー「エフゲニー・オネーギン」

2017年5月20日(土)~5月26日(金)まで  上映劇場はコチラ

 

*2017年5月23日現在の情報です。

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

http://www.geocities.jp/officewe_homepage/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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