Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

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紳士のためのエンターテイメント

ドキュメンタリー映画「ディエゴ・マラドーナ二つの顔」スタート

2021年2月、プレミアリーグのリヴァプールにいた南野拓実がサウサンプトンに期限付きで移籍し、日本のサッカーファンをにぎわせているが、サッカー選手で今、現役で活躍していて世界的に有名なのはメッシロナウドネイマール・・だろうか。ワールドカップをTVで観戦していて、客席にマラドーナの姿を見たばかりのような気がするが、昨年11月60歳で亡くなってしまった。

サッカーファンでなくてもマラドーナの名前を知らない人はいないだろう。ディエゴ・マラドーナは、アルゼンチン・ブエノスアイレス出身のサッカーの天才である。

(C)2019 Scudetto Pictures Limited

ブエノスアイレスの水道も下水もない貧困街で育った彼は、15歳でプロ契約を果たし、一家の大黒柱となって貧困から家族を救い出した。1984年、当時世界最高額でバルセロナからナポリに移籍し、弱小クラブだったナポリをクラブ史上初のセリエA優勝に導いた。彼は「」とあがめられ、国民的英雄となった。

86年、メキシコでのFIFAワールドカップの準々決勝でのイングランド×アルゼンチン戦で、ハンドで1ゴール(ファウルをとられなかった)、5人抜きして2ゴール目を決めたことが伝説として知られているが、アルゼンチンを優勝に導き、国中がお祭り騒ぎとなる。

(C)2019 Scudetto Pictures Limited

しかし次の90年のワールドカップで、準決勝のイタリア×アルゼンチン戦がナポリで行われPK戦となり、マラドーナのシュートが決め手となってイタリアが負けたことから一気に空気が変わり、人々は反マラドーナに転じていく。クラブチームもマフィアも彼を守らず、薬物と売春に関与した罪で有罪判決が下る。

監督・製作総指揮は「アイルトン・セナ~音速の彼方へ」で英国アカデミー賞を受賞しているイギリスのアシフ・カパディア。マラドーナ本人の協力を得て500時間の貴重な秘蔵映像から数々のシュートの瞬間足さばきをつぶさに見ることができる。

(C)2019 Scudetto Pictures Limited

劇中、示唆に富んだ言葉がちりばめられている。それぞれチームでリズムが違うこと。テクニックとスピードにはバランスが必要なこと。そして背が低く、跳躍力もそれほど高くない彼は頭脳を使ってプレーをしているのだとサッカージャーナリストは語る。

サッカーは、だましあいだ」とマラドーナは言う。人の考えている方向と違う方向にパスをし、ゴールにシュートする。1部リーグでプレーするのが夢だった彼が、世界の伝説となって、英雄としてたたえられるようになるとは、思いもしなかっただろう。

この作品では、ナポリ時代のことが丁寧につづられている。何万人ものサポーターに向かって高揚感にあふれるマラドーナ。サポーターの力も、彼にパワーを与えてくれたのだろう。半面、それはプレッシャーであったに違いない。

サッカーに愛され、サッカーを愛したマラドーナの人生を考えたい。

 

2021年2月5日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷、グランドシネマサンシャイン他にてロードショー

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*2021年2月7日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます。

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

http://www.geocities.jp/officewe_homepage/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

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