Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのおでかけエンターテイメント

ビジネスパーソンのための教養としてのクラシック講座 その1「ベートーヴェン」
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何とも魅かれるタイトルではありませんか。

クラシックが好き!もっと知りたい!と思う方たちには最適の講演会が開かれました。

第1回目(5月15日(火)19時半から)の今回は、「ベートーヴェンの音楽とその時代」。講師は、音楽を心から愛し尊敬する東京フィルハーモニー交響楽団広報渉外部の松田亜有子部長。場所は、池袋にできたビジネス書専門書店「天狼院書店Esola池袋店」で、知的雰囲気が漂うところです。

 

まずは2015年にフランスで開催された音楽祭で、東京フィルハーモニー交響楽団名誉音楽監督チョン・ミョンフンマエストロが指揮をしている映像です。曲は『カルメン』の中の誰もが知っている曲ですが、観客総立ちでペンライトを振ったり、ノリノリの様子。「この様子を見たらベートーヴェンは、さぞ喜んだでしょう。皆が音楽によって一つになっている」と始まり、音楽の世界へ引き込まれていきます。

250年前、ベートーヴェンが生まれた時代、モーツアルトが6歳でマリア・テレジアの前でピアノを演奏したり、ハイドンが宮廷音楽家として仕えていたりと、音楽家は宮廷のために存在していたと時代背景を語ります。

ベートーヴェンは宮廷音楽家だった祖父を尊敬していました。宮廷テノール歌手だった父は息子の才能にいち早く気づきスパルタ教育で育てます。母は周りから尊敬され愛された方でした。

 

これは、ベートーヴェンがお気に入りの肖像画です。私たちが音楽教室でよく見ていた、あの髪が逆立ち、目力の強いイメージとはかなり違いますね。

 

ボンで生まれ、22歳でウィーンに転居してから、はじめて自からの意志で作曲を始めます。

「ベートーヴェンはボン生まれ」と言うとチョンマエストロは、「どこで生まれたということはない。彼は神様が与えてくれた人だから」と言うんだそうです。

 ウィーンに行ってからは王国貴族に抱えられようとせず、音楽家として自立して生きた最初の人でした。「もっとも貧しい人のために書く。平等で自由で、神様へ感謝の気持ちを捧げていました」と松田さんは語ります。

 

天才であっただけでなく、努力の人でもあったようです。「5時半に起きてから朝食まで勉強すること!」などといった、自分への言葉が書かれていたりするのを知ると、本当に存在していた、今の私たちと変わらないじゃないかという親近感すら覚えることができました。

彼が誰を尊敬していたかということや、第九の初演の時の大喝采の話など、社会に対してどんな影響を与えたかにいたるまで感じることができました。

 

最後はベルリンの壁がなくなった時、東西ドイツと、イギリス、フランス、アメリカ、ソ連の6つの国がともに演奏した、レナード・バーンスタイン指揮の第九を聴いて終了。

 自然からのエネルギーをもらって曲を作っていたベートーヴェンが、日本人が好きな音楽家ナンバーワンであることがよくわかる、宵の教養講座。

次回はクラシック好きでエンタメ界のドンであり元ソニーミュージックエンタテインメント社長の丸山茂雄さんの「オーケストラ・ベスト10」が7月3日に開催されます。

これもまた、楽しそう~。時間がいくらあっても足りませんね。

 

*2018年5月17日現在の情報です。*記事・写真の無断転載を禁じます。

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

http://www.geocities.jp/officewe_homepage/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。