Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお出かけエンタテインメント

心を回復させる写真集『Aloha 美しきハワイをめぐる旅』

気持ちが重いです。この同じ地球上で、逃げまどい、苦しみ、痛み、殺し、殺されているなんて。今この瞬間も、怯え、泣き叫んでいる人がいるなんて。世界中の人の心が傷ついています。

少しでも自分の心を軽くしてくれるものに触れたいと思っていたら、大好きな自然写真家、高砂淳二さんが新しい写真集を2022年2月に出版しました。

Aloha 美しきハワイをめぐる旅』(パイ・インターナショナル刊)

作品を見ているだけで心が癒されます。

海、水面から飛び上がるイルカ、陽射し、空、海ガメ、夜の虹・・・。

高砂さんは言います。

「ハワイでは昔から『アロハをもって暮らすこと』『アロハをシェアすること』を大事にしてきた」と。

アロハは、ハワイ語で愛のことで、思いやり、好意、親切、慈悲などたくさんの意味を含んでいるそうです。そして「アロハを学ぶことが、人間がこの世に生まれてくる最大の目的なのだ」と先住ハワイアンに教わったと続けます。

そう。私たちは憎しみ合うために生まれてきたわけではありません。愛し合い、幸せになるために生まれてきたのです。作品から生きとし生けるものすべてへの愛と、大地に対する畏怖と敬意の気持ちが感じられます。

さらに、「ハワイには昔から、植物を摘んだり木を切ったりするときは、その植物にどうして必要なのかを伝えて、切ってもいいかどうかを尋ねるというルールがある」と語ります。

植物も、動物も、人間も、同じ大事な存在で、謙虚な気持ちで向き合うことがどれほど重要か、改めて感じずにはいられません。

どの作品も愛に満ち、愛することの大切さを思い出させてくれます。地球は、かくも美しく、愛すべきものであり、そして私たち人間も、祝福されて生まれてきているのだと。

ハワイ島キラウエア

今回特別に、高砂さんに選んでいただいたお気に入り写真をUPさせてもらいました。

皆で心いっぱいに愛を満たしたら、愛が連鎖してくれるのではないかと、はかない希望を抱きつつ、今日も生きてまいります。

高砂淳二HP:https://junjitakasago.com/

 

*2022年3月13日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

https://cross-over.sakura.ne.jp/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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