Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
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紳士のためのお出かけエンタテインメント

映画『おしえて!ドクター・ルース』は、90歳の現役セックス・セラピスト 

ニューヨーク市立大学やコロンビア大学院など名門大学で教鞭をとり、フォーブス誌のイベントに登壇し、空軍士官学校に話に行き、新聞や雑誌で連載を抱え、著作は40冊以上。テレビに出演し、待ちゆく人たちにもアドバイスする。とにかくハードスケジュールでいつも予定がパンパン。引退なんて考えられない90歳の現役セックス・セラピスト、その人がドクター・ルースだ。

 

頭の回転も、歩くスピードも速く、いつも笑顔でニコニコ笑っている彼女の人生は、すごい。

ドイツ生まれのユダヤ系移民で、現在ニューヨーク在住。ドイツを離れたのは10歳の時である。両親のもとで幸せに暮らしていたのだが、1938年、危険を察知した親が彼女をスイスに送り出した。終戦を迎え、17歳の時に両親と祖母が亡くなったことを知らされる。その後、ホロコーストの孤児たちはパレスチナに行き、彼女はユダヤ人地下軍事組織でスナイパーとしての訓練を受けた。そこで出会ったイスラエル軍人と結婚。夫が勉強をするためにパリに移住すると、戦争で高校にも行けなかった彼女は、ソルボンヌに入学し心理学を学ぶことができた。イスラエルに帰りたがった夫とそこで、離婚。何としても勉強がしたかったのだ。

パリで2度目の結婚をし、長女をもうける。アメリカに行くことを熱望していたところ、ホロコーストで教育を断念した人に賠償金が支給され、一家で移住。メイドとして働き始める。

お金もなくシングルマザーになったが、いつも前向きで明るかった。

3番目の夫とはスキー場で出会い、長男が誕生する。N.Y.の家族計画を推進するセンターに勤め、女性が予定外の妊娠をして人生を犠牲にする姿を見聞きし2000人のデータで避妊と中絶の論文を書いて1967年、42歳の時にコロンビア大学大学院で博士号を取得。しかし、近隣のハーレムの住人から身近な悩みを相談されても応えられず、今度はコーネル大学の著名セックス・セラピストのもとで学ぶことに。訓練を受け、性心理と恋愛関係を扱うセラピストとして開業したころラジオ番組に出演。それが爆発的な人気となり、全国ネットのテレビ番組もはじまり、知名度抜群、現在に至る。

 

ざっと、彼女の人生を語ったが、彼女がラジオの深夜番組に登場した当時は、性の話はタブーだった。そうした中、彼女は常に専門家として権威ある話し方をし、愛情深く、真摯に、包み隠さず、暖かな視点で相談者に答えてきた。セックス・セラピストというと、物見高い人たちに揶揄されそうだが、彼女が語るのは品の良い、だけど奥が深い、人の生きる道だ。

 

相手を知り、気づかい、敬意を払い、語り合い、触れられ愛されることはとても重要なことだ。どのように愛すべきか。幸せのためのもっともプライベートで大切なことを話すことが許され、すべての人に勇気を与えた。彼女によって命を救われた人も少なからずいる。

彼女は、「不満をため込まず行動するように」アドバイスする。そしてノーマルという言葉が大きらい。「ノーマルなんてない」人はみな尊厳を持つものだと。エイズやLGBTQに対する偏見や差別にも正面から立ち向かい寄り添う。

 

ドクター・ルースは、幼いころから様々な決断を迫られ、生き抜いてきた。彼女には生きる力がある。優しさがある。愛情にあふれている。ユーモアがある。それが、観ている人を元気にさせる理由だろう。過酷な運命に翻弄されても、常に自分の意思で自分の人生をつかみとり、前に進んできた。どんなに有名になってもおごることなく、弱者の味方であり続ける。

ドクター・ルースの自己分析によると「長身のブロンド美女じゃないからいいのよ。おばあちゃんだし」とのこと。元気が出ます。ぜひ、ご覧ください。

 

2019年8月30日 新宿ピカデリーほか全国公開

 

*2019年8月14日現在情報です*写真・記事の無断転載を禁じます。

 

 

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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