Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお出かけエンタテインメント

東京フィルの午後のコンサートは、超楽しい

2022年10 月31日、東京オペラシティ コンサートホールで東京フィルの「午後のコンサート」が開催されました。今回の指揮とお話は円光寺雅彦マエストロ。そして、絶大な人気を誇るピアニスト、清塚信也さんです。テーマは「オーケストラ・クライマックス ~ピアノ協奏曲編」。

曲目は、「クライマックス」というように、どれも有名な曲ばかり。最初のブラームスのハンガリー舞曲第1番が終わった後、清塚さんが革のジャケットで小走りに登場です。会場がわいて、エンタテナーぶりを発揮します。

提供=東京フィルハーモニー交響楽団

チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番より第一楽章ショパンのピアノ協奏曲第1番より第2楽章、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番より第3楽章

合間のトークで、清塚さんは「舞台上のピアノの位置でオーケストラの演奏が聴けるのが何より幸せ」と語っていましたが、とても共感します。舞台の上で一緒に歌えるコーラスの一員として音に包まれている時の幸福感と言ったら、何物にも代えがたいものがあります。

どの曲もさえわたり、あるときは繊細で優しく、あるときは大胆に力強く、超絶技巧もやすやすとこなし「実はピアニストだったんです」とひと言(笑)。

 

最後は、ムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」。ここまででかなり温まってきた会場に、交響楽団のメンバーの情熱がひとかたまりになって押し寄せます。

そして、最後のアンコール曲は、ウィーンフィルがニューイヤーコンサートのときのアンコールで必ず演奏するヨハン・シュトラウスのラデツキー行進曲。

提供=東京フィルハーモニー交響楽団

その時と同じように、会場は手拍子で一緒に演奏している気分を味わい、興奮と喜びは最高潮に達しました。会場と観客が一つになれる極上の瞬間を味わせてもらいました。

提供=東京フィルハーモニー交響楽団

これぞ、音楽です。

東京フィルHP:https://www.tpo.or.jp/

*2022年11月4日現在の情報です*写真・記事の無断転載を禁じます。

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

https://cross-over.sakura.ne.jp/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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