Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
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紳士のためのお出かけエンタテインメント

淡路島に誕生 心をたいらにする「禅坊 靖寧(ぜんぼう せいねい)」

一人になりたいとき、心静かになりたいとき、自然を感じたいとき、どうしていますか。

そこに座ると風が吹きわたり、小鳥のさえずりや虫の声、森のざわめきが聞こえてきます。360度広がる緑に包まれ、空が大きく、雲が流れ、陽の光を感じます。すべてが生きている、すべてに命がある。目をつぶると、自分が自然界の一部であるのを実感します。

淡路島にある「禅坊 靖寧(ぜんぼう せいねい)」は、大自然の中で禅の要素を取り入れた体験ができる施設です。「禅坊 靖寧」という言葉には「体験を通して心をおだやかにするとともに、自分を見つめ直し、将来の夢や未来に想いを馳せる場所」という意味が込められています。

世界的建築家、坂茂(ばん しげる)氏の森に突き出すスタイルの建築物は斬新で美しく、人を惹きつけます。道行く人も、思わず車を止めて見とれるほど。人工的に作られたものであるにもかかわらず、山と建物が見事に調和しています。

国産杉を組み合わせてつくられた全長約100メートルのウッドデッキは足触りがよく、はだしで歩くと五感が研ぎ澄まされます。空中に浮かんだようなこの場所で、しばらく時に身をゆだねると、次第に心がたいらになっていきます。

こちらの施設は完全予約制で、日帰りプランか宿泊プランのどちらかを選びます。

日帰りプランの一例をあげると、10時半ごろにチェックインし11時半ごろからインストラクターについて禅体験として瞑想を1時間ほど行います。昼食はオリジナルの「禅坊料理」。「禅坊料理」は砂糖、油、乳製品、小麦粉、動物性食品を使用せずにつくられた料理で、発酵醸造料理人伏木暢顕(ふしき のぶあき)氏の監修です。

お食事後、ZEN書、ZEN茶、ZEN香などを行うことができます。NHK大河ドラマ「龍馬伝」のタイトル文字で知られる書家の紫舟(ししゅう)氏のお手本を写したり、お茶をたてたり、香を聞いたりして、心を凛と引き締め精神統一をする時間です。そのあとまた、瞑想の時間があり15時のチェックアウトとなります。

そのほか、「音楽とZENの世界」「ヨガウェルネス」「SUN SETプランとZENウエルネス」といったプランもあります。夕方の景色も、ぜひ見てみたいですね。

宿泊プランは、1階にある、余計なものを排除した宿坊のような個室に泊ります。朝、目覚めたら、お勤めとしてウッドデッキの雑巾がけを体験することもできます。100メートルのウッドデッキの雑巾がけ、なかなか経験できるものではありません(笑)。

「禅」は体験を重んじますので、何より実際に自分の身体を没入させるのが一番。忙しいとどうしても目の前のことに精一杯になって毎日走り続けてしまいますが、ときどき立ち止まって自分を見つめなおしたい。今の自分は、本当に自分が求めている人生を歩けているか。これで幸せなのか自分の生き方を問い直す。そんな瞬間が必要かもしれません。「禅坊靖寧」は、大自然の中で自分と向き合うコンテンポラリーな場所として2022年4月29日に誕生しました。

 

「禅坊 靖寧(ぜんぼうせいねい)」兵庫県淡路市楠本字場中2594-5 0799-70-9087 HP: https://www.zenbo-seinei.com/

*取材協力:㈱パソナグループ *2022年9月22日現在の情報です *写真・記事の無断転載を禁じます。

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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