Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお出かけエンタテインメント

音楽は生きる力を与えてくれる!東京で生演奏会開催。

今、ほとんど生の演奏を聴くことができません。たしかに、媒体を通せばいくらでも音楽を楽しめる環境にはありますが、生の音は生きる力を与えてくれます。

ひとつの会場の中で、演奏家と楽器が揺れ、音が波動を起こし、身体に響き、心に染み入ってきます。

リスクを伴う状況の中、どうしたら生の音楽を観客に届けることができるか。音楽を届けることが命である音楽家たちに、舞台を提供できないか。そして、それが糸口となって拡がっていかないか。そういう願いを込めて「コンサートの再開方法を教えてください!リサイタル」が開催されています。

 

企画したのは、数々の音楽イベントを手掛けるCAP代表の坂田康太郎プロデユーサー、日本ヴァイオリンの中澤創太代表、Hakujuホール原浩之支配人。力を合わせてコロナ後初、東京で、観客を招いて生演奏会を実施することにしました。6月14日に第1回を開催し、第2回は7月5日でした。

コロナ患者を受け入れ、二次感染者を一人も出していない湘南鎌倉総合病院の医師に監修を依頼し、コロナ感染防止対策を厳格に実施しての開催です。事前に申込者には、名前、住所、連絡先、電話番号などを提出してもらい、チケットはQRコードで、決済も電子決済で、プログラムはメールで告知するとともに、会場には張り紙をしました。

当日は、ビルの入り口でホールスタッフが検温し、アルコール消毒を促し、エレベータも密にならないように人数制限をするほか、ボタン操作はスタッフが行います。観客が入場から退場迄、何にも触れずに済むようにとの配慮です。

 席は、まず舞台からの飛沫を避けるため第1列を開け、2メートルの距離をとります。横の並びは1回目の開催の時は2つ空席にしましたが、2回目の今回は1つおきです。300席のホールですから、1つおきでほぼ100人で満席となります。会場内はマスク着用で、ブラボーの禁止。休憩時間はホワイエでのバーは開けず、終演後の出演者とのコミュニケーションもありません。

 第一部は、スイスを拠点に活躍する新倉瞳さんのチェロと、梅村百合さんのピアノで始まりました。新倉さんは「観客の空気を感じながら一つになるんだなぁと、こういう機会を頂き感謝しています」と3カ月ぶりのコンサートに幸せをかみしめます。

サン=サーンス『白鳥』、プーランク『フランス組曲』、シューマン『トロイメライ』、ブラームス『チェロ・ソナタ第1番』、ラフマニノフ『ヴォカリーズ』、ラフマニノフ『チェロ・ソナタ ト短調Op.19 第3楽章』と弾いていくうちに、「楽器が息を吹きかえしていくのが感じられる」と語ります。

たおやかで繊細な音楽に、演奏家も、楽器も、ホールもそして聴いている観客たちも生き返るような気がします。

休憩をはさんで、日本3大テノールの一人とも言われる樋口達哉さんのテノールと、金井信さんのピアノです。樋口さんは、「聴いて頂けることが幸せで、皆様の拍手に勇気づけられます」と喜びでいっぱいです。

レオンカヴァッロの『朝の歌』、オペラトスカの『妙なる調和』、オペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』より間奏曲、オペラトスカの『星は光りぬ』、オペラ道化師から『衣裳をつけろ』。ホールが揺れるような歌声です。

ピアノの金井さんは、自粛期間中、お料理を作ったり、草むしりしたり、子供と卓球をしたりしていたと話してくれました。ピアニストも、わたしたちと同じような時間を過ごしていたのだなと、とても親近感がわきました。

最後のアンコール曲では、3人が一緒にステージで『いのちの歌」を奏でてくれました。選曲も素晴らしかった。

ブラボーと声はかけられなくとも、大きな拍手をしたり、立ち上がったり、観客の感動の気持ちは様々な形で表現できそうです。

生の演奏を聴けるというのは、どれほどありがたいことか。今まで日常だったことは、宝物のように素晴らしいことだったんだと、気づかされます。

そしてまた、人と共に同じ想いを分かち合えることが、自分を励まし、元気づけられるということも。

身体中に力がみなぎった気がします。コロナの不安と恐怖に負けてはいられません。私も、頑張らなくっちゃ。

 

*2020年7月9日現在の情報です。*写真はすべて主催者からお借りしたものです。無断転載を禁じます。

 

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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