Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
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紳士のためのおでかけエンターテイメント

METライブビューイング 新シーズンの始まりは「アイーダ」

世界最高峰のオペラを映画館で楽しむMETライブビューイング。今や世界70カ国で上映されています。2018-2019新シーズンの幕開けは、オペラの定番中の定番「アイーダ」です。

©Marty Sohl/ Metropolitan Opera

 

物語はご存知、囚われの奴隷となったエチオピアの王女アイーダと、エジプトの将軍ラダメス、そしてエジプトの王女アムネリスとの三角関係。

アイーダとラダメスは愛し合っているが、アムネリスもラダメスを愛している。嫉妬に燃えるアムネリス。そうした中、エチオピアを迎え撃ったラダメスが連れてきた捕虜の中に、身分を隠したアイーダの父、エチオピアの王アモナズロがいた。アモナズロは、ラダメスが自分の娘を愛しているのを知って、エジプト軍の情報を聞きだす。ラダメスは裏切り者としてとらえられてしまうのだった。

 

アイーダはオペラ界の女王アンナ・ネトレプコ。彼女の恋敵でエジプト王女アムネリス役にアニータ・ラチヴェリシュヴィリ。そして、私が心惹かれたのは、エチオピアの王アモナズロ役のクイン・ケルシー。優しくて慈悲に満ち、情感豊かな声を出す彼はハワイ出身のバリトンです。

「凱旋行進曲」を知らない人はいないと思いますが、この曲が流れるとわくわく、どきどき、胸が高鳴ります。しかも、今回のような壮大な神殿がつくられていて、それを俯瞰で映し出すカメラの位置の高いこと。METの7台ある昇降機すべてを縦横無尽に駆使し、スケールは最大です。大合唱団の神々しいほどのハーモニーが劇場中に広がり、そこに登場する本物の馬、ダンスを披露するバレリーナ、このシーンを観たくてオペラに通ってもいいと思えるほどの極め付けが集約されていました。

©Marty Sohl/ Metropolitan Opera

 

今回の幕間の案内役は、美貌のメゾソプラノ、イザベル・レナードです。今シーズンでは「マーニー」と「カルメル会修道女の対話」に出演します。彼女がアニータ・ラチヴェリシュヴィリにインタビューしたときに、「ただの傲慢な女に見えないように、嫉妬しているけれどその度が過ぎないように気をつける」と語っていましたが、アムネリスが、愛しい人を結果的に死刑に追いやった自分を責める絶望のアリアが、それまで権力のある嫉妬深い王女にしか見えなかったのが、急に恋する乙女に見えてきて、共感を覚えました。

また、今回はMET若手育成プログラムから参加した研修生の2人もインタビューに答えています。プログラムでは、語学レッスンをみっちりしていることや、公の場で歌う機会もあることなどを話していました。若手を育てる体制がきちんとできていて、だから安心してオペラ歌手になろうと思えるし、また育つということですね。次世代を見据えた体制が、さらに文化を発展させていく。大舞台に立っても堂々と演じることができる若手たちが成長していく姿を、これからもずっと見ていたい。そんな思いを抱きました。だからオペラ通いはやめられない(笑)

 

ヴェルディ「アイーダ」 2018年11月2日(金)~8日(木)東劇のみ15日(木)まで2週上映 詳細はコチラ

*2018年11月7日現在の情報です。*写真・記事の無断転載を禁じます。

 

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

http://www.geocities.jp/officewe_homepage/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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