Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのおでかけエンターテイメント

新国立劇場は、洗練された舞台美術を楽しめる「椿姫」です

新国立劇場開場20周年記念公演、今シーズン2作目はヴェルディの「椿姫」です。

2015年のヴァンサン・ブサールのプロダクションの舞台や衣装は洗練されていて美しく、絵画のようです。

今回、ヒロインのヴィオレッタを歌うのはロシア生まれのイリーナ・ルング。世界中のオペラハウスで当たり役として歌っていて新国立劇場には初登場。きゃしゃで端正な容姿は役柄にピッタリ。

世間知らずの青年アルフレード役は前回同様アントニオ・ポーリー。そして急遽出演することになったアルフレードのお父さんジェルモン役のジョヴァンニ・メオーニ。彼が出てくると舞台が引き締まります。

 

指揮は、人気のリッカルド・フリッツア。8年ぶりの登場に観客がわいていました。

物語は、

高級娼婦ヴィオレッタに魅せられたアルフレード。享楽的な生活を送っていたが不治の病に侵されているヴィオレッタはアルフレードの愛を受け入れ田舎で幸せに暮らし始める。ところが、アルフレードの父親は息子が娼婦に騙されていると思い別れてくれるように頼む。立ち去ったヴィオレッタを恨む何も知らないアルフレード。彼女の死は刻々と近づいて来るのだった。

 

見所は舞台と衣裳の美しさです。

1幕目は床と壁が鏡のように反射します。壁の鏡は揺れ動き、反射が美しくあるのと同時に不安定で落ち着かない空間を生み出します。さらに、シャンデリアのようにつるされた照明。

また、男性の衣裳は身体にフィットし、女性の衣裳は全員が違うものをまとい、色合いも調和がとれていて全体がアートのよう。また鏡で全身が映し出されるためヴィオレッタのドレスもどこからみても美しい。

3幕目は天井からつるされた大きな布のドレープが効果的です。幻想的であると同時に、手が届かないもどかしい仕切りの役目も果たし観客の想像力を掻き立てます。

イリーナ・ルングの美貌はいうまでもありませんが、娼婦の役なのでもう少し色気が欲しいかな、などと男性目線で見つつ彼女の歌の最高潮は3幕目でした。

 

それにしても「椿姫」は、いつも大人気です。「乾杯の歌」など知っている曲が多く、物語もわかりやすいためでしょうか。たしかに、初めてオペラを観る人に「何を観たらいいかしら」と聞かれたら、私だって「椿姫かな」と答えるもの。

公演は、あと2回。2017年11月25日(土)14時~、28日(火)14時~

 

 

「椿姫」新国立劇場HP 

 

 

*写真提供:新国立劇場 撮影:寺司正彦 *記事・写真の無断転載を禁じます。*2017年11月23日現在情報です。 

 

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

http://www.geocities.jp/officewe_homepage/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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