Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお出かけエンタテインメント

「虎ノ門ヒルズステーションタワー」で「立喰すし魚河岸 山治」

10月に開業した「虎ノ門ヒルズステーションタワー」で、ランチタイムに行列ができる店として知られる「立喰すし魚河岸 山治」。日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅に直結しています。

私が伺った13時過ぎにも、まだ行列ができていて、その人気を再確認。12席の客席には何組か外国人観光客のカップルもいました。注文は手元のタブレットでしますが、英語にも対応しています。

こちらは1958年創業の築地(現在は豊洲)魚河岸の卸売・市場人として旬の魚の美味しさを伝える「魚河岸 山治」が手掛ける初の立喰すしのお店です。

きちんとした仕事をしている江戸前鮨を、この価格で食べられるなんて驚きです。

ランチのお得なコース「おまかせ5貫」(赤身、白身、光物、海老、貝、お椀)が900円(税込)。「おまかせ8貫」(赤身、白身、本日のおすすめ、光物、貝、サーモン、海老、手巻き、玉子、お椀)1600円税込、「おまかせ11貫」(赤身、中トロ、白身、貝、たこ、本日のおすすめ、光物2種、海老、穴子、手巻き、玉子、お椀)2600円。このほか、もちろん単品で一貫からオーダーできます。

ランチタイムは11時~13時半(ラストオーダー13時)ですが、シャリがなくなりしだい終了ですので、早めがお勧めです。ランチタイムを過ぎてからやってきた方たちも何人かいて、残念そうに帰っていきました。ディナータイムは18時から23時まで(ラストオーダー22時)となっています。

さてまず、板さんがシャリの大きさを聞いてくれます。私は小食なのでありがたいご配慮。最初は、「鯛の昆布〆」。4,5時間かけて日高昆布でしめ、その後、2,3日熟成させてからようやく握ります。手がかかっている一品です。

大間のマグロの「赤身の漬け」には、和辛子をのせて。とろりとした分厚いマグロと漬けの味わいがたまりません。マグロはその季節によって地域が変わりますが、いまは大間が主流です。

人気の「煮あわび」の柔らかいことといったら・・。手の平にそっとのせてくれます。

「車海老」にも丁寧な仕事がしてあり、身の下に頭の味噌もちゃんと入っています。

そして最後は、「小肌」。江戸っ子は小肌でなくっちゃね。

隣にいらした台湾からやってきたカップルが、私たちが食べていた煮あわびと、車エビを所望。満面の笑顔で幸せそうに召し上がっていました。

シャリのお米は、福井県美浜町の「一誉」。新木場にある横井醸造のお酢を3種類混ぜ、お塩と隠し味にお砂糖を使っています。店長は、「本物の鮨屋の味を、立喰いの価格でリーズナブルに食べられる店です」と胸を張ります。

お酒のラインナップを見てもこだわりが感じられ、夜に一人で軽く飲んでつまんで帰る女性客もいるそうで、なんてかっこいいライフスタイルでしょう。さすが、虎ノ門ヒルズです。

 

「立喰すし魚河岸 山治」虎ノ門ヒルズステーションタワーB2 立喰すし魚河岸 山治:https://www.instagram.com/tachiguisushi_uogashi_yamaharu/

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

https://cross-over.sakura.ne.jp/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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